VPoEインタビュー_「技術で組織を変革する」 ZAICOの可能性

Aさん
鹿児島県在住
VPoE

2025年7月、株式会社ZAICOにVPoE(Vice President of Engineering)がjoinしました!
メガベンチャーを経て、前職のスタートアップで7年間、VPoEやCTOとして組織をゼロから構築してきた経験を持つAさん。現在、鹿児島からフルリモートで参画し、ZAICOjoin後わずか数ヶ月で開発組織の改革を次々と進め、ZAICOに大きな変化をもたらしてくれています。


ZAICOとの出会い ― 鹿児島まで会いに来てくれた情熱

――まず、ZAICOに入社されたきっかけを教えてください。
田村さんにスカウトいただいたのが最初のきっかけです。面白いなと思ったのは、最初のカジュアル面談で田村さんが「鹿児島に会いに行きます」と言い出したことですね(笑)。
「いやいや、遠いのでいいですよ」と言ったんですが、本当に来てくれました。田村さんだけでなく、CTOと開発部顧問も一緒に。転職活動中、いきなり会いに来てくれたのはZAICOだけでしたね。

――その行動力に惹かれたんですね。他にも入社の決め手はありましたか?
1つ目は、zaicoというプロダクトの生まれ方です。現場の課題を解決するために、現場の声を聞いて作られた。本当に必要とされているところから生み出されたという点に強く共感しました。
2つ目は、「シンプルを突き詰める」という思想です。シンプルなものは誰でも使えて、言語の壁すら超えられる。実際、翻訳しただけで海外でも使ってもらえているという話を聞いて、グローバル展開の可能性も感じました。
そして3つ目は、実は個人的なエピソードです。経営者の友人がzaicoの利用を検討していたんです。他社と比較した上で、プロダクトだけでなく、CSや営業も含めて「圧倒的に良かった」と言っていて、彼の評価も、入社を後押ししてくれましたね。

移住先で仲間とサウナを作っているところ。地域との繋がりも大切にしている


VPoEの役割 ― エンジニアが開発に集中できる環境を作る

――VPoEという役割についてどのように考えていますか?
VPoEの仕事は、エンジニア個人の力を“組織の強さ”に転換することだと思っています。
プロダクトを速く・強くするためには、まずエンジニアが開発に集中できる土台が必要です。
役割や組織の設計、評価制度の構築、目標設定、契約関係、支払い、採用などエンジニアを支える業務を見直し、省略・自動化・効率化していくことで、みんなが開発に集中できる状態を作ることが僕の仕事です。

こうやって、仕組みを整えていくと、エンジニアが気持ちよく働けて、結果プロダクトが良くなる。エンジニアの原点は、“プロダクトを良くすること”だと思っていて、こうやってプロダクトに貢献していくことが、自分のやりたいことなんです。
そして、ZAICOで目指したいのは、心理的安全性をベースに“挑戦できるエンジニア集団”です。そして“強い組織は学び続けるチームである”という信念を持っています。
チームの心理的安全性って、意識しないとすぐ壊れるんですよ。だからこそ“挑戦して失敗してもいい”環境を作りたい。挑戦を止めず学び続ける空気を作るのが自分の役目だと思っています。


組織改革の挑戦 ― 既存役職を見直し、EM制へ

――入社後、最も印象に残っているプロジェクトを教えてください。
開発部の役割や組織構造を変えたプロジェクトですね。既存のある役職を見直し、技術に特化した「テックリード」とピープルマネジメントに特化した「EM(エンジニアリングマネージャー)」の2種類に分割しました。
この体制を始めて1ヶ月半ほどですが、結果として良かったと思っています。それぞれの役割を明確にすることで、EMは自分のチーム推進に集中でき、テックリードは技術で引っ張ることに専念できるようになりました。EM陣と僕やCTOが集まって、開発部の課題を解決する基礎を作れたのは、良い変化だったと感じています。


仕事で大切にしていること ― 「守破離」の精神

――仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
「守破離」を大切にしています。VPoEとして入ったからといって、いきなり「俺はこういうスタイルだ」と既存の枠組みをぶっ壊すことはしたくない。できるだけ最初のものを受け継いで、それを成功させた上で自分のエッセンスを足していくことを意識しています。
ただ、スタートアップなので判断は早くしています。受け継ぐことと変革することのバランスを取りながら進めています。
そしてやはり、「今、自分がインパクトを出せることは何か」を常に考えています。
スタートアップは状況がコロコロ変わります。先週まで注力していたことより、今週は別のことの方がインパクトが大きいと判断したら、戦略的に方向転換をする。最後までやり遂げることだけでなく、柔軟に優先順位を変えることも大事です。ZAICOに来てからずっと意識し続けていることですね。


ZAICOの魅力 ― フラットで元気な組織

――ZAICOの社風やチームの雰囲気はどうですか?
一言で言うと、元気の良い人が多いですね。そして、人懐っこくて話しやすい人が多いので、馴染みやすい環境だと思います。
これは、去年くらいまでフラットな組織を目指していた名残りなんじゃないかと思います。自分の意見をオープンな場で言うことに抵抗が少ない。あとは、ZAICOマインドの説明にもある「邪険であってはいけない」という考え方も影響しているでしょうね。「神輿でGO!」という考え方もあって、自分もこのチームを支えている一人なんだという意識から、発言したりウェルカムな雰囲気を出したりする人が多いんだと思います。


――ZAICOを一言で表すと?
今は「踏み込んでいる状態」だと思います。
プロダクトはユーザーも順調に増え、組織も大きくなってきましたが、本来描かなければいけない成長曲線はもっと垂直に近い急成長です。その成長を実現するためには、今、大きくジャンプする必要がある。そのために、ぐっと踏み込んで力を溜めている状態が今のZAICOです。
組織をより良い形にしていくため変化していること、各部署に強いプレイヤーやVPが揃ってきていること、これらは全てより高く飛ぶための準備なんです。


ZAICOで求める人物像

――最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
マインドを最も重視したいですね。
今、ZAICOは成長期です。ユーザーが増え、売上が上がってきている。ピッチなどで賞も取れて社会的にも期待されている。でも、中のメンバーはみんな分かる通り、わちゃわちゃしていて状況がコロコロ変わっていく。何が大事かということ自体が変わっていく。
この状況を楽しめる人が一番向いていると思います。整っていないところがたくさんあって、価値観も変わっていく中で、それを自分で突破するんだ、フィットさせていくんだという気持ちで柔軟に動いて楽しめる人。そういうタイプの人は、今のZAICOですごく楽しめると思います。
僕自身、今のZAICOがすごく楽しいですから。

ZAICO VPoE S.A 新潟県出身
東京のIT企業でエンジニアとして働いている時、コロナの影響でリモートワークに…
そこから妻の出身地である霧島市に移住。小学生の男子2名との4人暮らし。